シコウ錯誤の日々

ナル(4歳男児)とトモ(2歳男児)のハザードレベルを上げるために日々奮闘中。

「イクメンとは」 父親に求められる機能

 

リスクマネジメントとしての家事育児 

私の中のイクメン像は凄くシンプルで『妻(マコ)に何かあったとしても、何とかできる』 ってことだけ。

 

これは基本的なリスクマネジメントでもある。

仕事を属人化させ過ぎないことは、組織を運営する上で基本中の基本だ。

日常生活での適材適所の分業は効率化を進める上では必要だが、ブラックボックス化はまずい。

いざという時にどうしようもなくなってしまう。

 

明日のことはわからない。

もし、マコに何かあった時に、とりあえず一通りはできるように情報の共有と、現状認識はしておかないと、いざって時にえらいことになる。

 

そして、いざって時は来るものである。

 

 

川崎病の夏 

2017年8月1日、我が家では次男のトモが川崎病に罹患して急遽入院という非常事態に陥った。

入院期間中は、マコもずっと付き添いで病院に泊まり込みだ。

いきなり、ワンオペ育児が始まったのである。

約1年前に、トモが生まれた時以来のワンオペ育児であるが、前回と違って準備期間0でのスタートだった。

期間は未定であり、数週間の入院も覚悟しなければならなかった。

 

川崎病を全力治療中のトモ  

 

トモの治療は担当医と病院とマコを信頼するしかない。

川崎病自体は、未だに原因不明の病気ではあるが、現在では治療が可能な病気である。

早期発見できたこともあって、しっかり治療すれば後遺症が残る可能性も低いという。

不安が無いわけではないが、私はやるべきことをやるしかない。

つまり、ナルのお世話である。

 

 

ナルと私だけの生活

とりあえず、一番大きな問題は私が働いていある日中、ナルをどうするかである。

これはプレ保育で通っている幼稚園で実施していた夏季預かり保育を急遽だがお願いすることができた。(月~金の8:00~17:00 給食付) 

送迎バスとは時間が合わず、送り迎えは自分でしなければならないので、会社の方には事情を説明して、時短勤務を申請する。

あいにく、制度としてはなかったけれど、そこは融通を利かせてもらった。

 

 

入院期間中の平日の1日のスケジュールはこんな感じだった。

 

6:00   起床

6:30   朝食 

8:00   幼稚園に送る

8:30   仕事に行く

17:00 幼稚園に迎えに行く

17:30 帰宅

18:00 洗濯

18:30 夕食

19:00 病院にお見舞い

20:00 帰宅

20:30 お風呂

21:30 寝かしつけ 

22:00 持ち帰りの仕事があればお仕事

 

基本的に、病院には毎日顔を出した。

妻マコの洗濯物とかを届けないといけなかったしね。

土日は、どこかのタイミングでマコと交代して、マコがナルを、私がトモと過ごしていた。

 

 

これまで水曜日と金曜日の週2回だけ通っていた幼稚園に毎日通うことになったナルは、最初は嫌がっていた。

でも、グズったのは1度だけで、それ以降は毎日すんなりと通ってくれていた。

 

ナルに幼稚園に行くよう交渉中(1時間経過)

 

 

頑張った家事、頑張らなかった家事

とりあえず、家事で厄介だったのは洗濯だった。

ナルは丁度トイレトレーニングの真っ最中だったので、着替えが結構出てくる。

トレーニングパンツは下洗いもしないといけない。

あとは、幼稚園で使うものの洗濯。

毎日、水遊びで水着を使うし、給食のときのエプロンは食べこぼしで染みだらけだ!

通常時のプレ保育は週2の想定だったので、残念ながら予備はない。

毎日、がっつり洗濯するのは必須だった。

 

 

一方で手を抜かせていただいたのは食事についてである。

1年前は毎食作っていたのだが、今回は食事は無理して作らなかった。

1.5人分の食事を作ることと、洗物の手間を考えると、できるだけ買ってきた方が無理がないからだ。

マクドナルドには2回行った。(ハッピーセットは神) 

無理は禁物。

手を抜けるところは抜くのがモットー。

 

 ナルの好物のコーンとナゲットがあっておもちゃまで付いてるハッピーセットは神

 

そんな生活がしばらく続いたが、トモはちょうど1週間、8月7日には退院することができた。

幸い、現時点で後遺症もなく経過は良好らしい。

期間中、私もマコもナルも体調を崩すことはなく元気に過ごせたのも幸いだった。

どちらかがダウンしていたら、さすがに地獄だったな・・・ 

 

 

夏の思い出 

この嵐のような日々を振り返ってみると、 正直そんなに大変じゃなかった。

日中は幼稚園のプレ保育のおかげで通常通りだったし、1年前に比べてイヤイヤ期も寝かしつけも圧倒的に楽になっていたし。

反省点は、ナルが幼稚園に持っていくものを完全に把握していなかったことだな。

 

子供たちは日々成長してくれる。

1年前に必要だったことが、今年は必要じゃなくなり、新しい何かが必要になっているかもしれない。

 

 いつまでも、離乳食しか食べられないわけじゃないけど、アレルギーを起こす食品が見つかっているかもしれない。

おむつを替える必要があるわけじゃないけど、ウンチ付のパンツを洗う必要があるようになっているかもしれない。

四六時中一緒にいる必要はなくなっているかもしれないけれど、朝体温を測って記録して、水着やら着替えやらをバッグに入れて持たせてやらないといけないかもしれない。

 

情報は最新のものに更新されなければならない。

必要とされるスキルも日々変化していくので、それに対応しなければならない。

 

 

イクメンとは

イクメンに求められることは、特定の何かじゃないのだろう。

実は何もかもなのだ。(ハードル高いな!)

でも、そりゃそうだよ。

ナルとトモの父親は私しかいないのだから。

誰も代わってはくれない。

  

 

イクメンって言葉は、家事育児してる父親からはあまり評判良くない。

育児をする男を「イクメン」と言うのではなく「父親」と言うんですって感じでな。

だけど、父親の概念が変わるまでには至ってないと思う。

父親の役割とは「背中を見せることだけ」である的 昭和の価値観を完全に上書きできてはいない。

だから、イクメンという言葉にはもう暫く旗印として頑張ってもらいたいところだ。

心配しなくても、みんなイクメンになったらすぐに死語になるさ。

 

 

最後に、これは俺スゲー的な自画自賛の話ではない。

「もし、あなたの嫁さんが倒れても明日から大丈夫か?いや、マジで」って話です。