シコウ錯誤の日々

ナル(4歳男児)とトモ(2歳男児)のハザードレベルを上げるために日々奮闘中。

「我が家のマシュマロ実験」 頭をマシュマロのように柔らかく

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先日、仕事を終えて家に帰ると、ナルが冷蔵庫の前でグズっていた。

「ぜりー たべたい・・・」

「ご飯食べた後にね」

「いま たべたい・・・」

どうやら大好物のゼリーをねだっているようだ。

もうすぐに夕食の時間だ。

マコも当然渋る。

 

そこで、私はナルに一つ提案してみた。

「ナル、ご飯の前だから 今すぐ食べるなら ゼリー1個だけあげる。

でも、ご飯の後まで我慢できたら ゼリー2個あげる! どっちが良い?」

 

有名なマシュマロ実験だ。

 

 

マシュマロ実験

マシュマロ実験とは、4歳の子供に「目の前のマシュマロ1個をすぐもらう」か、「15分間待って2個もらう」かを選ばせる、という実験。

結果は、我慢できず1個だけもらった子が3分の2、我慢して2個もらった子が3分の1だった。

その後の追跡調査により、欲求に打ち勝った自制心の強いグループは、欲求に負けたグループより、大学進学適正試験の点数が高く、中年時の肥満指数が低く、ストレスにうまく対処する、といった共通点があったという。

 マシュマロ実験 - Wikipedia

 

私はゼリーでナルの自制心を図ろうとしたのである。

「いま たべる」

「わかった」

即答か!まあ3歳になったばかりだしな。所詮まだまだ子供よのう)

私は笑いながらゼリーを1つナルに与えた。

 

 

その後、夕食の準備が整い、皆が席に着くと私の顔を見ながらナルは言った。

「なるちゃん ごはん ぜんぶ ぴっかぴかにたべたら ゼリー2こ たべてもいーい?」

「良いよ!」

私は思わず即答していた。

 

 

第3の選択肢

やられた!見事である。

 

もし、食後に「もっとゼリー食べたい」と言っても、私もマコも「さっき食べたでしょう?」と、与えなかったと思う。

(与えたとしても1個だな)

 

自ら達成困難な条件を加える事によって 、合計3個のゼリーを食べる方法が マシュマロ実験にはあったのだ!

 

ナルは 『遊び欲 >>>食欲』なので、食事を完食する事が少ない。

どうしても途中で飽きてしまって残すので、常日頃 私もマコも頭を悩ませていたという事情もあった。

そこを上手く突かれたのでる。

 

 

その後、宣言通り夕食を全てピッカピカに食べ終え、満足気に2個のゼリーを食べるナル。

その姿は最高にクールだった。

 

 

マシュマロのように柔らかく

世の中では必ずしも約束が履行されるとは限らない。

だから、時と場合によっては1個のゼリーを選ぶべき時ってやつも存在する。

そして、3個のゼリーを獲得することだってやり方によっては可能なのだ。

 

自制心はもちろん大切だが、耐える以外にも、より冴えた方法があるかもしれないから、思考停止してはならない。

頭をマシュマロのように柔らかくして、試行錯誤し続けなければならないのだ。

 

 

正解はひとつとは限らない。

私はそれを、改めて子供に教えられた。