「財布のひもが緩い」 お金の遣い方
最近、財布のひもが緩いのが悩みである。
ナルトモは目に入れても痛くないほど可愛い。
そして、売りに出したいくらいめんどくさいのである。
長男ナルの場合
新学期になって、ナルは頑張って幼稚園に通っている。
だが、まだまだ本調子とは言い難いようで、何かとグズっているし、幼稚園バスではなくて妻マコが送迎している。
ナルに「最近頑張ったことは?」と訊いたら、「ようちえん!」と即答であった。
やはり頑張って通っているのである。
頑張って幼稚園に行ってくれているので、その頑張りにお父さんも応えなければならない。
そんな想いからか、ついつい財布のひもが緩む。
ついつい 「週末はゲーセンでガンバライジングしような!」と励ましてしまう。
ついつい ショッピングモールに出かけた際に、安いおもちゃを買ってしまう。
ついつい その笑顔が見たくて無駄遣いしてしまう。
次男トモの場合
相変わらず、トモは絶賛イヤイヤ期中である。
大変さそのものは、ナルの時の方が数段きつい気はする。
それは、ナルが初めての子供で、初めてのイヤイヤ期だったからという理由なのだろう。
何事も初めては大変だ。
駄々をこねるトモを見ながらも、大変だがいつかは終わるからという心の余裕はどこかにある。
だが、トモのイヤイヤ期において、特有の厄介なことが幾つかある。
お兄ちゃんの影響を大きく受けることだ。
その最たるものが、おもちゃとお菓子である。
トモはお兄ちゃんがご褒美におもちゃやお菓子を買ってもらっているのをじっと見ている。
そのため、トモは「おやつ買って!おもちゃ買って!」と駄々をこねることがある。
これは、ナルには無かった行動だ。
ナルが今のトモぐらいの年齢の頃は、お菓子もおもちゃもそれほど与えたりはしていなかった。
ガチャガチャもしたことが無かったし、アイスも食べたことが無かったし、マクドナルドでハッピーセットを食べたことも無かった。
しかし、トモは2歳になったばかりなのに全て経験済みなのである。
心を鬼にして買わない事は可能だ。
鬼にしなくても、躾に良くないので買わないことも可能だ。
しかし、買わないことによって30分ほど泣き喚き、チャイルドシートからも脱走しようとするトモをいったいどうすれば良いのか。
この苦役から解放されるならば100円など安いものじゃないのか!?
全てのおもちゃは消耗品である
初めてびっくらたまごを買ってもらった日、トモは本当に嬉しそうにびっくらたまごの袋を抱えていた。
そして、お湯に入れて出てきた『レッドダイヤルファイター』を宝石のように抱きしめていた。
その光景をほっこりした気持ちで眺めていたのをよく覚えいている。
全てのおもちゃは消費される。
溜まっていくガンバライジングカードやゲームセンターの景品やびっくらたまごのオマケは数が増えるほど雑に扱われていく。
喜びは消費される。
そして、 新たな喜びを欲するようになる。
子供たちは我慢することも学ばねばならない。
そして、親は我慢させることを教えねばならないのだ。
両者にとって、これはなかなか大変なことである。
子供たちは成長する。
それに合わせて、親も成長せねばならない。
しかし、現実はなかなか難しく、これでナルが喜ぶなら、トモが大人しくなるならと ついつい財布のひもは緩むのである。
お金と幸福と自己肯定感
親の年収と子供の自己肯定感の関係性についての興味深いデータがあった。
親の年収が高いほど「今の自分が好き」と答える子供が増えるという。
大人の幸福度は年収は800万円を超えると頭打ちになるというデータと異なり、子供の「今の自分が好き」度は800万円を超えても上昇中だ!
もっとも、お金をかけたからではなくて、高年収を稼げるような親に育てられると「今の自分が好き」度がアップするという話なのだろうけれどもね。
(それでも救いは無いw)
お金をかける事=ナルトモの自己肯定感を育ててやること ではないのだろう。
上手にお金は使わねばならないなと思う。
願わくば、ガンバライジングカードが欲しいのではなく、お父さんとゲームセンターにガンバライジングで遊ぶことが楽しいと思ってくれていれば良いなと思う。
おもちゃを買ってもらったことにではなく、 そこに関わる人・物・出来事がナルトモを成長させてくれていれば良いなと思うのである。