「同い年の群れの中で」 Go at your own pace !
!
参観日!
今日は幼稚園の参観日に行って来た。
ナルが通う幼稚園の秋の参観日はなんと3日間も開催されており、都合の付く日に行っても良いし、毎日行っても良いという安心仕様だ。
なお、この仕様とナルの希望により、妻マコなどは3日連続で参観日という素敵なスケジュールである。
私も最終日に仕事の都合をつけて、無事に参観日に行くことができた。
先日は運動会もあったりして、何かとナルの幼稚園での過ごし方を見知ってはいたのだが、改めて園での普段の生活をじっくりと観察することが出来た。
本日のスケジュールは、朝のお集まり、おもちゃ作り、愛顔たいそう(by水樹奈々)、マラソン、外遊び(フリー)、帰りのお集まりというものである。
「チビどもが社会生活の訓練をしておるなぁ」
そんな感想が浮かんだ。
人前に立つ訓練、人前で話す訓練、皆で行動する訓練、静かに人の話を聞く訓練、仲良くする訓練。
子供たちは集団生活の中でどんどん社会性を学んでいた。
家では相変わらずの甘ったれボーイのナルも、幼稚園ではテキパキと先生の指示に従ってミッションをこなしていた。
ナルの積極性
ナルの担任のアユミ先生は、何かとナルのことを気にかけてくれている。
(勿論、ナルだけではなくて全ての子供たちの事を気にかけているのだろう。)
昨日は懇談もあって、そこで妻マコは担任のアユミ先生が色々とナルの『積極性』を引き出そうとしてくれていることも教えてもらった。
『積極性』なぁ。
たとえば本日あったマラソンの一場面であるが、ニコニコとお父さんとお母さんの姿を探しながらナルは走っていたが、本気で走るナルはもっともっと早いのをお父さんは知っている。
「ナル!1番目指せ~」
そんな声掛けをしてやったのだが、ナルはニコニコとマイペースで走って行ったのであった。
その後、外遊び(フリー)が始まる。
広い園庭で、子供たちは思い思いにスコップを持って砂場に行ったり、リレーごっこをしてみたり、ブランコしたり、ターザンロープしたりしていた。
そんな中でナルはお友達のツムギくんと、落ちていた棒を手に持って変身したり、小山に登ったりしていた。
うん、確かに積極的ではない。
子供らしくはじけて遊んではいない。
クラスメイトのヒロくんがダイナミックに騒がしくブランコや鉄棒やターザンロープで遊んでいる一方で、ナルは実に静かに遊んでいた。
ああ、なるほど。なるほど、なるほど。
それでも、私の目にはナルは実に楽しそうに遊んでいるように見えた。
伊達に4年間もナルの父親をやっていない。
ナルは手に持った木の枝を仮面ライダー鎧武のソニックアローに見立てて、静かに世界を冒険していた。
傍らには仲の良い安心した友人が居て、お父さんが見ている。
ナルにはこれで十分なのだ。
きっと彼の目に見える世界と、大人の見える世界は違って見えるのだろう。
ふと、それが腹落ちした時、私はナルが自分の子供でもなく、もちろん自分の分身でもない、一人の人間に見えたのだった。
子供たちの特性
子供たちは様々な特性を持っている。
『同い年の群れ』の中に放り込んで、それを比較してみる。
しっかりした子、甘えん坊な子、落ち着きのない子、規律を重んじる子、身体を動かさずにはいられない子、誰かと一緒に遊ぶことに満足を感じる子、etc...
本当に色々な子供がいて、色々な特性を持っている。
本来、その特性に優劣など無いのだろう。
だがこの先、小学校に入学して『勉強や運動』という共通のミッションが与えられ、そこに優劣が付けられるようになる。
社会に出て、成果を他人と比較されて、優劣が付けられていく。
社会に必要とされる特性があり、それに応じて人の優劣が付けられていく。
大人になった時に、成功しやすい、勝ちやすい特性というのは勿論ある。
必ずしも子供が生まれ持った特性が、それと一致するとは限らない。
たとえ競争には不利であろうとも、その子が『本来持っている特性』を大切にしてやることが大切なのだろうと、今の私は思っている。
マイワールド マイペース
ナルは『マイワールド』を持っているな、と感じた。
自分だけの世界と価値観。
誰にも邪魔されない自分だけの世界。
まだ狭くて小さいけれども、しっかりとした自分だけの世界。
そして、ナルは実にマイペースにその道を進むことだろう。
今日はそんなことを強く感じたので、私からナルに『積極性』を求めることは終了のような気がした。
アユミ先生が色々と気をかけてくれているが、それは決して無駄ではないし、無意味でもない。
ナルの世界に放り込まれる小さな石のつぶてが、ナルワールドに波紋を作っていき、彼の世界を成長させていくのだ。
これからも是非ともお願いしたいところだ。
一方で父親としては違うアプローチをするべきだと感じた。
私はナルの持つ 『マイワールド』を守り、広げ、強くしてやりたい。
親は子供の『特性』に気付いてやらねばならない。
父親が積極的に育児に関わるべき理由を問われたら、それはもう「子供をしっかり観察するため」というのが最大の理由であるな。
そして、その上でその特性に合った方法で、現実社会で成功したり勝率が上がるような工夫をしてやる必要があるとは思う。
自分の子供はどんな『特性』を持っているのだろう?
これを知るにはひたすら観察するしかないのである。
そして、考えなければならない。
君を、君のままで、どうやって強くしてやろうか。
次男トモ
9月からは次男トモも幼稚園のプレ保育のたまご組(2歳クラス)に入園している。
「いや! ようちえんいかん! たまごぐみ いや!」
まだまだイヤイヤではあるが、何だかんだで通っている。
トモはナルとはまた違った『特性』を持っていることだろう。
同い年の群れの中に放り込まれて、トモは何を学んでくるのだろうか。
トモにはどんな『特性』があるのが明らかになっていくのだろうか。
楽しみだ。
長男ナル私によく似ているところが可愛くて、次男トモは私に全く似てないところが可愛い。
— シコウサクゴ🧟♂️ナルトモの父 (@Beld716851) 2018年10月18日