シコウ錯誤の日々

ナル(4歳男児)とトモ(2歳男児)のハザードレベルを上げるために日々奮闘中。

ナルトモへ なぜ勉強しないといけないのか

お父さんの勉強を邪魔するナル(20150927)

 

ナルトモ へ

やあ、元気?今は小学生?それとも中学生かな?今日は何か楽しい事あったかい?

 

さて、お父さんに何かがあって、ナルとトモに直接伝えられないかもしれないから、大事なことやらそうでもない事も含めて 手紙を書いておくことにしたよ。

少なくとも60歳までは生きる予定だし、本当は直接教えてあげたいんだけど、何があるかわからないし、何かがあった時に困るからね!

 

 

なぜ勉強しないといけないのか

さて、今日はなぜ勉強しないといけないのかってことを書いておこうと思う。

言い換えれば、何のために勉強するのか、って事だね。

こんなことを訊くとしたら、いつだろう?

勉強が始まったばかりの小学生だろうか?

試験が大変になってくる中学生になってからだろうか?

 

勉強好き?好きだったらこんな事訊かないか。

じゃあ、勉強嫌いなんだな?そうか、勉強嫌いか。

まあ、興味なかったら面白くないもんなぁ。

もしくは、何のために勉強するのかわからなくなったのかな?

友達と遊んだり、ゲームしたり、部活動したり、もっと楽しいことがあって毎日忙しいんだろうな。

 

さて前置きはこれぐらいにして、「何のために勉強するのか」って訊かれたら、お父さんならこう答えるよ。

「もっと楽しく生きるために勉強したほうが良いよ!」って。

 

「何言ってるんだよ!勉強なんてつまらないよ!遊んでる方がいいよ!意味わかんねー」

って、思った?じゃあ、お父さんが学校で学んだことが、楽しく生きるために役立った話をしようか。

 

 

人生を楽しくするために勉強する

昔な 『World of Warcraft』 World of Warcraft - Wikipedia 

っていう物凄く面白いゲームが出たんだよ。

 

アメリカのBlizzard Entertainmentって会社が出したネットゲームなんだけどね。

アメリカ会社が出したゲームだから内容は全部英語だったんだ。

それでこのゲーム、ちょっと色々あって日本語版は出なかったんだ

だから、遊んでいる人もほとんど英語圏の人だった。

 

全世界の1200万人が熱狂して、「最多登録者数のMMORPG」!

ギネスブックにも登録されたこの糞面白いゲームを遊ぶためには、ある程度英語が分からないと難しかったんだ。

お父さんはこのゲームをもちろんプレイしたよ。

ある程度英語が分かったからね。

何百時間も遊んでた。

 

日本人ともアメリカ人ともオーストラリア人とも台湾人とも遊んだよ。

英語でchatしたりVENTって言う電話みたいなソフトで会話したりしながら、40人でダンジョンに潜ってボスを倒したり、プレイヤー同士で戦争したり寝る間も惜しんで遊んでた。

もういい歳した大人で、仕事もしてたのにねぇ。(笑) 

 

他のゲームで知り合った日本の友達は、あまりこのゲームでは遊ばなかった。

英語版しかないってのが、大半の友達が遊ばなかった理由だったよ。

 

このゲーム本当に面白くってね、その時「英語が分かって良かったわぁ」って心から思ったよ。

英語が全然わからなかったら、お父さんも「英語版しかないのかよ!」ってこのゲームをプレイしなかったかもしれないわけだからね。

中学~大学と英語を勉強しておいて良かった!ってかつての自分を褒めてあげたかったよ。

 

「お父さん、ゲームかよ!大人なんだから仕事で役にたったとか、なんかカッコイイ話ないのかよ!」

って思うかもしれないけどね、無いんだな、これが!(笑) 

新婚旅行でほんの少し役に立ったとかはあるけどね。

 

でも、お父さんのこの話、勉強が楽しく生きるために役に立った 凄くわかりやすい話だって思わない?

お父さんの今の仕事は日本人相手ばっかりだから、英語は全然役に立ってない。

けど、学校で勉強したおかげで、人生が楽しくなったんだよ。

 

これは、英語の話だったんだけど、他の国語算数理科社会も家庭科も体育も、全部いろんなところでお父さんの人生を楽しくするのに役立ってくれているよ。

国語はこうして手紙を書くのに役に立つし、算数はお父さんの仕事で高校生ぐらいまでに習うことは結構使う機会があるよ。

理科も仕事で使うけど、それよりも世界がどうなっているのかを教えてくれて面白いし、社会は今生きているこの世界の話なんだから、歴史も地理も何もかも知ってると面白いね。

 

勉強していればしているほど、知っていれば知っているほど面白く遊べる範囲は増えていくよ。

世の中には面白く遊ぶ為の前提条件として、勉強しておくことが必要なことが結構あるんだよ。

そういったものに出会うチャンスと、遊べるチャンスが勉強をすることによってアップするよ。

 

 

世界を広げるために勉強する

ナルトモは、将来やりたい仕事とか、 就きたい職業ってもう決まってる?

もし決まっているんだったら、インターネットを使ったりして、どういう勉強をしないといけないかは確認しておけよ。

目標が決まっているんだったら、やるべきことはシンプルだからね。

 

職業によっては、大学に行ったり、試験に通らないと慣れない職業もある。

もし、就きたい職業が見つかった時に、慌てて勉強するのは大変だから勉強した方が良い、って言うと思うんだ、先生は。

そんなこと言ったら、「じゃあ、勉強しなくてもなれる職業に僕は就こう」とか「お金があれば働かなくていいわけだし、勉強もしなくて良いの?」とか色々考えちゃうよな。

 

実際、先生の言うとおりちゃんと勉強していないと就けない職業があるのは事実だよ。

学校で教わる国語算数理科社会の試験の結果はとても大事で、大学とかに入る時には必要になってくる。

でも、大学にしても仕事にしても、入っておしまいってわけじゃないからね。

そこからがスタートなんだ。

 

実際なってみたら、思ってたのと違ってた。

そうなったときにも、勉強しておくと色々役に立つぞ。

実際、お父さんは大学で勉強したこととはあまり関係の無い仕事をしているんだけど、勉強の仕方はどの分野もそんなに変わらないからね。

色々応用がきいたりして、それはそれで面白いよ。

 

お父さんが大学で勉強したことで、今一番仕事で役に立っているのは、散々実験して学んだ『実験のやり方』だね。

お父さんは、今営業の仕事をしているんだけど、多分このノウハウが実は一番役に立っている気がするよ。

 

あと、大学でお父さんと 同じ研究室で勉強していた友達は、散々英語の論文を読んだからか、今 英語のマニュアルの翻訳の仕事をしているらしいよ。

二人とも大学で研究していたこととは全然違う仕事をしているけど、昔勉強したことが役に立っているんだね。

 

だから、勉強するってことは選択肢が増えるというよりも、世界を広げる感じだね。

何かを勉強することで得た知識やノウハウを、まったく関係の無い分野でも応用して活用していくことができるから、自分の世界の範囲が広がる感じなんだよ。

 

勉強しただけ世界は広がっていく。

世界が広がっただけ楽しめるものも増えていく。

まだ知らないもっと面白いものを見てみたいだろ?

 

 

勉強そのものを楽しむ方法

本当は、やらされる勉強じゃなくて、自分が知りたいって思うことを突き詰めていくようなやりたい勉強は面白いはずなんだよ。

だから、まずはお前たちが興味を持ったことをドンドン突き詰めて追及していって欲しい。

それは、昆虫でも、ゲームでも、漫画でも良いと思うんだ。

学ぶ楽しみを知ることが一番大事だと思う。

それは、学校で教わるものでも無くて、親から教わるものでも無くて、本当は君たちの中にあるはずのものだからね。

 

ふと、思い出したんだけどお父さんは昔RPGのゲームをやってた時に、冒険ノートみたいなの作ってたなぁ。

その日のゲームでどんなアイテムを手に入れて、レベルがどれぐらい上がって、どんな情報を聞いたかをまとめてたわ。

ドラクエ2、女神転生、 桃太郎伝説・・・ いろいろ作ったんだけど、実家に残って無いかなぁ。

あれも立派な勉強だったって今なら思うよ。

遊びで得た攻略ノウハウで、勉強も攻略してた気がするなぁ。

 

 

とはいえ、勉強してもすぐには世界は面白くならないかもしれない。

だから、飽きちゃう事も嫌になる事もあると思うんだ。

 

どうしても、学校の勉強がつまらない時は、テストとかはゲームみたいな感じでやれば良いよ。

それこそ、ハイスコア競争みたいな感じで。

 

ポン酢おじいちゃん(注:私の父のニックネーム)は、お父さんが100点取ったらお小遣いをくれたから、お父さんはお金欲しさに滅茶苦茶勉強したりしていたよ。(笑)

おじいちゃんがまだ生きていたら、その話をしてごらん。

同じように、賞金もらえるようにしてくれるから。

実はご褒美で釣るって賛否両論あるらしいんだけど、少なくともお父さんはこのシステムで育ったからね!

 

君たちが勉強得意なら、得点に応じて賞金をもらえるシステム。

君たちが勉強苦手だったら、勉強した時間に応じて賞金がもらえるシステム。

勉強が得意か苦手かで、お勧めのコースが違うらしいから、状況に応じて交渉してみてね。

 

方法は色々あると思うんだ。

勉強を無理やりさせられるものから、色々考えて工夫して自分でやるものに変えられれば、勉強そのものもきっと面白くなると思うよ。 

  

 

最後に

ちなみにな、一番最初にさらっと なぜ勉強しないといけないか何のために勉強するのか って言い換えたよね?

これは勉強をやらされるものから、自分で自分のためにやるものにこっそり置き換えたんだよ。

お前たちが勉強したくなるように工夫してみたんだよ。

はっはっは。

 

お父さんはお前たちが大きくなるまでに、出来るだけこっそりと学ぶ楽しみを教えてやろうと思う。

お前たちが自然と学ぶことに喜びを見いだせるようにね。

だから、マコにはお前らに「勉強しなさい」って言わないで、って言っておくよ。

 

勉強は絶対にしなければならないものなんかじゃないよ。

勉強しなくてもお金を稼いで生きて行く方法はたくさんあるし、幸せになることもできる。

でも、勉強した方が面白い事がいっぱい増えるのは間違いない。

だから、お父さんは勉強しておくことをオススメするよ。

 

ではでは!

 

(時々、加筆修正予定)