「理想の父親」 個人的父親指針
マコのお母さんから、私が普通に家事も育児するので「あなたのお父さんも家事も育児もする人だったの?」と、驚かれたことがある。
いいえ、私の父はあまり育児する人ではなかった。
仕事と趣味にエネルギーを注ぐタイプだったし、そういう時代でもなかったのだろう。
父は私にとっては悪いことをしたときに叱られる怖い存在だった。
母親はパートには出ていたが専業主婦だったので、家事も母親がほぼすべてをやっていた。
先日、ナルを小児科病院に連れて行った時も、年配の看護婦さんに
「最近のお父さんは偉いですね。しっかり育児してて。うちの旦那なんてね・・・」
と、愚痴を聞かされたことがある。
時代はイクメンを求めている。
昭和の時代と違って、共働き家庭が前提の社会では、妻一人だけが育児も家事も負担するっていうのは不公平だし、そもそもそれじゃ家庭が回らないはずだ。
実際、世間では相当イクメン増えてるんだろうな~
などと思っていたら、そうでもないらしい。
男は仕事が一番。父親の役割とは「背中を見せることだけ」である。
私にとって、この価値観で父親をするのは、ある意味で負の連鎖だ。
なぜなら、私はもっと父に遊んでもらいたかったし、父を怖い存在としてではなくもっと身近で親しみのある存在として感じたかったから。
世間の求めるイクメン像などは割とどうでもいい。
それよりも、自分がされて嫌だったことを自分の子供にしない。
そして、自分がこうして欲しかったということを、自分の子供にしてやる。
それが、自分の中にあるもっとも身近で、最も理想の父親像だ。