「魔の2歳児」 イヤイヤ期の衝撃
昨日まで天使のように可愛いだけの存在だった子供が、突然悪魔のような存在に変わる衝撃。ナルのイヤイヤ期はお風呂から出て、意地でもオムツを履かないという行動から始まったのだった。
「昨日まで、素直でいい子だったのに・・・ これが噂のイヤイヤ期ってヤツか!」
真冬の風呂あがりに、断固フルチンを貫こうとする息子を前に、父はただ立ち尽くす。立ち尽くしているだけでは、湯冷めして風邪をひかせてしまうので強制的にオムツを履かせたところ、泣いて暴れて、まあ酷い目にあって絶望した。
一晩、反省し情報を集め、試行錯誤が始まった。子育てはマニュアルよりもトライ&エラーが大切だな。ナルに有効だった解決案は「~してくれたら、あれをして遊ぼう!」という、提案型の交渉だった。
「オムツ履いたら、お散歩に行こう!」
「ご飯食べたら、絵本読んであげる!」
「車に乗ったら、ちょっと運転させてやる!」
ナルは遊びへの欲求が強い。寝る間も、ご飯を食べる間も惜しんで、遊ぼうとする。(一方で、トモは食への欲求が強い気がする。) その特性を利用する。
イヤイヤ期写真館 その1
イヤイヤ期ってのは猛烈にめんどくさい。この一言に尽きる。 意思疎通が完全にできないし、要求が意味不明だし、ある意味本人にもコントロールできないところもあるのだろうし。
イヤイヤ期写真館 その2
だが、オムツを履いてほしいのも、早くご飯を食べてほしいのも、早く靴を履いてほしいのも、よく考えれば大人側の都合だ。子供には子供の都合があるのだから、一方的に要求を押し付ければそりゃ摩擦が生じる。
私はできるだけ息子との交渉を楽しむようにした。本人の要望を聞き、こちらの要望を伝え、妥協点を探っていく。急がば回れの精神と、ギブ&テイクの精神が肝要だ。
そして、何よりこの時期を楽しむには心に余裕が必須だ。私にもマコにも。平日は圧倒的にマコがナルの世話をしているわけで、仕事から帰ってきてマコがイライラしていたら、極力マコの愚痴を聞いた。(その際、解決案は不要。不要どころか、禁止。ヒアリングに徹しろ。これマジで超大事。でも、男は苦手だよね~ 無意識に解決案とか提案しそうになるわ~ でも、そこはぐっと我慢やで~)
ナルはもうすぐ3歳。現在もまだイヤイヤ期中なのだろうけど、随分 落ち着いてきた。地雷の場所もだいたい分かってきた。そして、もうすぐトモがイヤイヤ期に突入するのだろう。今は、天使のように可愛いだけの存在なのに。
とても楽しみだ。
そういえば、子供のイヤイヤ期を経験してから、会社や顧客の面倒な人への対応に余裕ができた。まだ言葉が通じるだけマシ。