シコウ錯誤の日々

ナル(4歳男児)とトモ(2歳男児)のハザードレベルを上げるために日々奮闘中。

「子供の将来に望むこと」 子育ての目的地

どんなふうに育ってほしいですか?

ナルが来年から通う予定の幼稚園で、面接資料となる事前アンケートにこんな質問があった。

どんなふうに育ってほしいですか?

「そこ 書いておいて」

マコにそう依頼され、しばし悩む。

 

色々と考え、取り敢えず たくましい子 と書いて提出することとした。

心身ともにたくましい子、これはなかなか私の望む姿のような気がする。

そもそも一言二言で書けるかいなという気持ちもあった。

 

私はナルトモにどんな子供に育ってほしいのだろう?

どんな大人に育ってほしいのだろう? 

 

3年前、私とマコには一人の人間を授けられた。

「その子はあなた達に任せます。どんな大人に育つかはあなた達次第なので頑張ってください」

それから、私とマコは頑張って一人の人間を育てている。

どんな風に育てるかは親次第だ。

我々に任されたこの人間を、一人前の立派な人間にしなければならない。

親の責任は重大だ。

 

 

  

子育てに正解はないと言うけれど 

皆さんは我が子に何を望むだろうか。 

勉強ができて、良い大学に入ってくれることだろうか。

スポーツで活躍して、プロになったりすることだろうか。

起業したり、会社で出世することだろうか。

安定した仕事について、温かい家庭を築いてくれることだろうか。

何かで一発当てて、金銭的に不自由しないことだろうか。

 

 

子育てに正解はないと言いながら、必死で正解を探し求めるのが親心というものなのだろう。

もちろん、正解がないことに胡坐をかいて放置放任というのもそれはそれで大問題なのだけど。

   

息子3人と娘1人を東大の理3に合格させた、佐藤ママの本の帯に「もう1人子供がいても、必ず現役合格させる自信があります」という一文があった。

その文章を見たとき、佐藤ママの子供に生まれてお笑い芸人を目指す人生とか出来るのかな?という素朴な疑問が沸いた。

教育熱心な母親のもとに生まれ、兄3人と姉1人が既に東大理3に合格しているその環境で、その他の道を選ぶことができるのだろうか。

 

だが、これは別に佐藤ママの家に限らず、よくある話である。

父親が会社を経営していたらその子供には跡を継いで欲しいと願うだろう。

親がスポーツから何かを得ていれば子供にもスポーツを勧めるだろう。

親が勉強から何かを得ていれば子供にも勉強することを勧めるだろう。

 

なんだかんだ言って、親は自分の価値観で臨む子供にこうあって欲しいという将来の姿に向けて投資する。 

その道を選ぶように誘導、あるいは強制することもあるのだろう。

以前にナルトモに向けてなぜ勉強しなければならないかという手紙を書いたこともあるぐらいだから、私も勉強はした方が良いと思っている。

 

親は自分が正しいと信じていることを、子供にも勧める。

それは親のエゴではあるのだが、自分が正しいと思えないことを子供に勧める親などいない。

愛しているからこそ、放置放任せずに手をかける。

そして、子供の方も親を愛していればいるほど、親の期待に応えようと親が選んでくれた道を選ぶこともあるだろう。 

 

ただ、私は出来る限りナルトモの選択肢を、広げてやりたいとは思っている。

 

 

 

幸福を願う

幸福であるという状態を考えるとき、自分が間違っていると感じることをやったり、やらされたりするのは不幸と呼べるのではないだろうか。

そして、自分が正しいと感じることをやれることが、幸福に繋がるんじゃないだろうかと思う。

そう考えると、結果ではなくて過程にこそ幸福に繋がる道があるのかもしれない。

 

 

 

かつて、日差しの強い日に外で遊ぶ際に何とか帽子を被らせようとしたのだけど、ナルは嫌がってなかなか被ってくれなかった。

だがそんなある日、ナルに欲しいとせがまれて購入したのがこの帽子である。

そして、自分で選んだこの帽子だけは、自分から積極的にしっかり被ってくれた。

 

この出来事は、私にとっての一つの道標となった。

  

 

これからの人生で、私とマコは出来るだけ多くの『帽子』を子供達の前に並べてやろうと思っている。

もちろん、自分達で『帽子』を探してきてくれても良い。

そのたくさんの『帽子』の中から、好きなものを選べば良い。

世の中にはいろんな帽子がある。

私とマコはどの帽子を選んだとしても文句は言わないし、全力で応援するつもりである。

 

子育てに正解はない。そして、人生にも正解はないのだ。

 

 

 

 

 

「父さん、僕のあの帽子、どうしたんでしょうね?僕がせがんで買ってもらって、いつも被っていたあの帽子です」

「・・・公園に忘れてきちゃったんだ」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

  

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