シコウ錯誤の日々

ナル(4歳男児)とトモ(2歳男児)のハザードレベルを上げるために日々奮闘中。

「私の知らないナルの顔」 親離れ子離れ ~序章~

 

ひよこぐみのナル

ナルは2歳半になった今年の4月から、週に2日幼稚園のプレ保育に通っている。

朝8時半ごろにバスに乗せられて行き、昼3時ごろに帰ってくる。

早いもので、通い始めてもう半年以上になる。

 

 

それまで、ナルは祖父母や従妹といった顔見知りの人に預かってもらったことはあったが、託児等知らない人に面倒を見てもらった事は無かった。

基本的には一日中、専業主婦であるマコと一緒にいたので、その日何があったのかは夜にマコから聞くことができていた。

だが、今年の4月からはマコも何をしているのか完全には知らない時間ができたわけだ。

 

その日から、私たちの知らないナルの顔が生まれた。

 

 

今日は幼稚園で何した?

ナルが通っている幼稚園にも連絡帳がある。

とはいえ、その日幼稚園であったことが詳細に書かれていたりはしない。

むしろ非常に簡潔で、まさに連絡事項の記載が主である。

 

改めて、連絡帳を見てみると、最初の頃はやはり泣いてたようだ。

そして、徐々に慣れて泣かなくなり、ままごとやパズルをして遊んだりし始めるようになる。

 2ヶ月も経つと随分と慣れてきたようで、

今日はご機嫌で朝からダンスを何度も見せてくれました。

何のダンス?ときくと「ふりふりダンス!!」と教えてくれました。

こんな連絡もあった。

ふりふりダンスって、お前・・・

 

ナルはリトミックで鍛えた音感とリズム感で、いつもクネクネ踊って皆を楽しませているらしい。

通称ふりふりダンスと言われるそれを改めてナルに見せてもらうと、ピコ太郎のPPAPをベースにしてクネクネと身をよじらせる奇妙な踊りであった。

これを皆に見せているのか・・・

 

 

 りゅうのすけくん 

ある日、幼稚園の先生からナルが幼稚園で何をしているのかを伝え聞く機会があった。

「最近ナル君は、いつもリュウノスケ君とお立ち台の上で、歌いながら踊っていますよ」

初耳であった。

 

 「ナル、いつもリュウノスケ君と遊んでるの?」

 「うん!」

 

リュウノスケ君はナルが自分の意志で作った初めての友達である。

 

従妹やマコのママ友の子供や近所の子供達もナルの遊び相手ではあるが、それとは少しだけ違う。

幼稚園にたくさんいる同世代の子供の中から、リュウノスケ君とは選び選ばれ友人になった。

そう考えると、不思議な感じがする。 

 

 

それから、ナルの幼稚園での話題はリュウノスケ君に関するものばかりである。

「きょう リュウノスケくんと ぞんびごっこした」

「リュウノスケくんが きのこのうた うたってた」

「リュウノスケくんも きゅーれんじゃー しってたよ」

最近は、幼稚園に行く最大のモチベーションになっているようだ。

 

 

気の合う友達との交流を聞きほっこりしながらも、私は軽いジェラシーを覚えるのである。

 

参加自由の運動会で会えて嬉しそうに遊ぶ二人。

 

 

私の知らないナルの顔

幼稚園に行くまでは、ナルのことはなら何でも知っていた。

だけど、今は私の知らないナルの顔がある。

ナルも何をしたかは教えてくれるのだが、まだまだ非常に断片的だ。

 

ああ、知りたいなぁ。見たいなぁ。

参観日的な感じじゃなくて、本当の素の姿が見たいなぁ。

もう少し成長したら、ナルが色々話してくれるんだろう。

だけど、この3歳というカオスな状況で、ナルがどんな感じで過ごしているのか。

それがひたすら気になる今日この頃です。