「公園で煙草捨てるのやめろよ 喫煙所でブランコすんぞ」 自分だけが快適な世界について
何でも手に取るお年頃
いや、マジで。
恥ずかしながら 私も喫煙者なんだけど、公園に捨ててある煙草の吸い殻は本当に勘弁してほしい。
吸うなとは言わない。
私も時々吸う。勿論、敷地外等許可された場所で携帯灰皿は常備でな。
ただ、子供の近くで吸ったり、吸い殻をポイ捨てするのはいかん。
小さな子供にとっては、マジで命に係わる。
もはやマナーという問題じゃない。
ナルが歩けるようになって二人でお散歩できるようになってからは、よく近所の公園に散歩で出かけていた。
そこで、地面に落ちている吸い殻に愕然としたものである。
ナルが成長して、道に落ちているものを拾わなくなったし、遊具の充実した公園にばかり行くようになって忘れていたが、最近またトモと小さな公園に行くようになって再び気にするようになった。
私のファザーズバッグには煙草の吸殻を排除するための道具が入っている。
100均で買った小さなピンセットとゴミ袋。
これで、目についた公園に落ちている煙草の吸い殻を拾って処分するのだ。
これは、ナルトモが生まれても禁煙しない私の愚かな贖罪なのだろうけど、これからも公園に煙草の吸殻が落ちていたら持ち帰ろうと思う。
本当は角砂糖を挟むヤツ
喫煙者の立場はどんどん悪くなっていくんだから、結局は自分で自分の首を絞めることになるんだよな。
そして、一部の人間の行う不道徳な行為が、同じクラスタで全うにやっている他の人間の居場所も狭めていく。
まあ、嫌煙家にとっては、吸い殻だけでなくて、吐き出す煙や、服についた臭いも、煙草を吸う人間そのものも不快なのだろうけれど。
吸い殻を拾う手で、私は煙草を吸っているのだから、同類と言われればそれまでだ。
時々私も、公園で元気に走り回る少し大きくなった少年たちを見て不快に思うことがある。
こんなところで走り回りやがって。小さい子供もいるんだから、危ないなぁ。
その時にふと考える。
いつか、ナルトモは走り回る側になるかもしれない。
いや、間違いなくなるだろう。
走り回っているのは未来のナルトモなのだ。
公園は誰のものというものでもない公共の場所である。
そして、小さな子供が居るからという理由で彼らを追い出せば、いつか違う理由で小さな子供達も公園から追い出されるのだろう、と。
すでに、ボール遊び禁止、大声を出すことは禁止、飲食まで禁止の所だってある。
公共性を盾に、自らの快適さを追及すれば、いつか必ず我が身に帰ってくるのだろう。
何かを禁止するのではなく、皆が少しずつ配慮する世の中の方が良いなと思う。
少しずつ譲り合う世界の方が良いなと思う。
だから、私はまた誰かが捨てた吸殻を拾おうと思う。
そんなことで世界は変わりやしないし、煙草を吸う私を見るマコのUNKを見るような目も変わらないのだろうけれどもね。