「やらねばならないこと」 ようやく躾が始まった!
ゆっくりとだが、育児から教育へシフトするにつれて、私とマコがナルと衝突する頻度は増えた。
遅ればせながら、我が家もようやく躾のステップに入ったということである。
今更かよ!と思われるかもしれないが、何しろ今まで特に問題なかったのだ。
多分、これからも今までと同じでも問題は無いのかもしれない。
だけど私もマコも、ナルを一人の人間として尊重するからこそ、次のステップに進まねばならない。
ナルは我が家にやってきたお客さんではなくて、家族の構成員なのだ。
これから共に暮らしていくために、互いに心地よい家族であるために、私とマコはナルに更なる成長を求めるのである。
泣き虫ナル
基本的にナルは長男らしく、泣き虫で甘ったれである。
気に入らないことがあると、泣いて自分の要望を通そうとするところがある。
泣くのが悪いわけじゃない。
泣けないよりもずっと良い。
これからも、辛いことやどうしようもない事があるならば、ドンドン泣いて欲しいと思っている。
だが、泣くことを手段として、自分の目的を達成するということはそろそろ卒業してほしいところである。
最近は嘘泣きも多いしな(笑)
というわけで、私は正面からぶつかっていく。
「ナルの泣き虫~ えーん、えーん」
正面から嘘泣きしているナルにぶつかって行く。
たとえ更に大泣きして大惨事になろうとも、要求を拒絶する。
実際、大泣きして大惨事になることもままある。
現在のところは、衝突する私とナルに、マコが助け舟を出して第3の選択肢を選ぶことも多い。
だけど、泣いて喚けば自分の要望が通るだなんて、いつまでも思わせておいてはならないのだ。
やらねばならないこと
子供がやらねばならないこと、って何があるだろう。
勉強?宿題?仲良くすること?
まあ、幾つかあるにはあるのだろうけど、本当の意味で子供がやらねばならないことってのは、一緒に暮らす人間に迷惑をかけないことであろう。
そういう意味で、ご飯の時間にはご飯を食べていただきたいし、お風呂の時間にはお風呂に入って貰いたいし、寝る時間には寝て頂きたい。
無限のリソースを子供たちに割くことが出来たとしても、これらの時間を個別に割くのは面倒極まりないのである。
つまり、お父さんとお母さんが大変なんだよ!!
というわけで、『ご飯、お風呂、寝る』これらについては、しっかりと時間を決めてやっていただきたいと思っている。
現在のところ、やはり「もっと、遊びたかった・・・」と、ナルの遊び欲が勝ることが多く、大泣きしたりもしている。
やりたいことと、やらねばならないことの折り合いをつけさせる。
一方で、相変わらず、飴(ご褒美)で釣ったりもしている。
だが、いつかこれらを自分がやるべきこととして認識して欲しいところだ。
まあ、男子だ。
これから、意図せず迷惑がかかる分には、力になってやる。
だが、意図して迷惑をかけるのはダメだ。
機は熟している
私があまり早くからの躾に乗り気でなかったのは、言葉の通じない生き物にルールを強制することが、何だか調教のような気がしていたからである。
早くからやっていれば、現在はもう少し楽だったのかもしれない。
だけど、本人がよく分かってもいないルールを、ルールだからという理由で遵守するのは私の嫌うところである。
ナルは大きくなった。
大きくなってくれた。
最近は私の予測を超えて何かが出来るようになっている事もある。
今のナルであれば、理由を教えればそれを理解してくれると私は信じている。
もちろん、すぐにとは言わない。
それをやってくれたら、お父さんがどれだけ助かるのか、お母さんがどれだけ嬉しいのかをしっかりと説明してやろう。
理由があるから、願望があるのだ。
これからも、私たちは真摯に言葉と時間を費やさねばならないのだろう。
一人の人間として。
一緒に暮らす家族として。